山内しほフルートリサイタルVol.05(2023/11/18)
今日(2023/11/18)、ヤマハかじまちホールでの山内しほさんのフルートリサイタルを聴かせていただきました。
自分にとっては4年振りのしほさんのフルート、とても楽しみでした。その期待以上に楽しませていただき、終わった後も余韻が残っていました。
選曲、ゲストとの共演、全体的にいろいろな工夫がされているがとても良かったです。しほさんの歴史を感じる曲、客席の恩師とのやり取り、素直なMC、ピアニストとの信頼関係が伝わる演奏と、全体を通して、温かな雰囲気でリラックスして楽しめました。
ゲストのフルート奏者の土屋菜々緒さんとのデュエットはとても軽やかで美しく、心躍らされました。「2匹の蝶々」は可愛らしい曲で、二人の雰囲気にも合っていました。土屋さんのソロもあり、教え子でもある彼女への気配りにも気持ちが温かくなりました(ゲストのソロの場は一般的なのかな?)。
クラシックギターの高崎守弘さんとの共演、ピアソラの「タンゴの歴史」は聴きごたえがありました。20分の大作ということもありますが、ピアソラが作ったギターとフルートのための曲という自分にとっては目新しくも、なじみのある雰囲気のフレーズと、ギターとフルートが混ざり合う感じがとても心地よかったです。自分的には、若干、視覚と聴覚がギターに奪われ気味でしたが。
最後は「カルメン・ファンタジー」(F.ボルヌ)、フルートの曲としては有名な作品だそうです。ビゼーの「カルメン」の旋律を使ったピアノとフルートの楽曲、馴染みのあるメロディが、装飾たっぷりに演奏されたり、自分にとっては驚きと楽しさがありました。
クラシック音楽のプロにとっては当たり前なのかもしれませんが、リズムや旋律の複雑さ、運指の速さ、そんなコンサートを2時間やりきること、といった音楽的な技術はもちろん、ゲストを探したりあてんどしたり、リサイタル全体を取り仕切ったり、そんなことも感心しました。
最近、他の方のライブやコンサートを聴く機会を多くしているのが原因しているのか、以前よりより丁寧に、一つ一つの音や、その他の周りのことを気にかけながら聴けるようになってきた気がします。より楽しめる感じがします。
今日も、良いコンサートが聴けてよかった。
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